1951年(昭和26年)12月24日、当時の外務大臣吉田茂が米国務長官ダレスに送った書簡が吉田書簡。
この書簡の中で、日本国は中華民国政府(台湾国民政府)を正式な中国の政府として認めると表明した。
前年には北朝鮮が38度線を越えて朝鮮戦争が勃発し、同年12月には、1949年に毛沢東により成立を宣言した中華人民共和国(現在の中国)は人民義勇軍が朝鮮半島で国連軍との先頭を始めたため、米国にとって中華人民共和国は敵国として見られるようになる。
当時は米国の占領下だった日本にとっては、米国の敵を正統な中国政府と見なす事ができないという事情があり、中華民国政府を正統政府として表明することになる。
現在では中国共産党政府は台湾は中国の一部という主張をしているが、これまでに日本はこの主張を認めておらず、「理解して尊重する」という立場を取っています。
『日本の暦』より
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