日本が日本であるために Headline

2010年11月20日土曜日

和食について

外国の友人たちと食の話で盛り上がることがあります。命を維持するための食ですから世界の誰もが関心のあることなので当然でしょうか。

安全保障の話になると、軍事を真っ先に持ってくる人もいますが、最も大事なのは食糧ですね。ラバウルが攻撃されなかったのも、強固な地下要塞を作って完全な食糧自給体制を築いていたからですし、多くの日本兵が亡くなった大きな原因は食糧補給路が断たれた結果の餓死でした。

現在、PTTについての議論が盛り上がっていますが、自由貿易を推進しようという流れが押し寄せています。政治家や評論家の中には、この自由貿易が良いことであると思っている人もかなりいます。しかし、食糧に関しては、それが世界のどこでも均等に生産できないこと、お金がなければ買えないこと、戦争や紛争、天災、気候変動によって生産量が不安定なこと、穀物メジャーのような生産から流通までを独占する存在など、食糧の確保を不安定にする要因はたくさんあります。

日本は食糧自給率が低い国です。お金があっても、シーレーンなども補給路が確保できても、前述の不安定化要因がなくなるわけではありません。
占領体制の中で日本の自給率を下げる施策があったことはすでに知られていることですが、現在の自由貿易体制も自給率をを下げる力として働く可能性があります。そんな中で日本人は食糧を確保する努力を続けなくてはなりません。

『ラジオ版学問のすすめ』という番組は知っていますか?
その中に和食、農業、食糧自給について話している番組があったのでご紹介します。
この番組は東京農業大学名誉教授の小泉武夫氏が面白い話をしています。
http://pod.jfn.co.jp/susume/dl/susume_vol236.mp3

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